第1期
和歌(御製)を味わい学ぶ歴代天皇講座
第1期講座
令和7年 1月~3月
『歴代天皇の御製集』(致知出版社刊)の編集・執筆者が講師となり、天皇の詠まれた和歌(御製)のお心を偲び、日本の歴史と天皇について学びます。
『歴代天皇の御製集』(致知出版社刊)の編集・執筆者が講師となり、天皇の詠まれた和歌(御製)のお心を偲び、日本の歴史と天皇について学びます。
第1回
令和7年1月26日(日)
講座内容 | 教科書で教わった天皇とその御製 |
第2回
令和7年2月23日(日)
講座内容 | 昭和天皇の御製~喜びも悲しみも民とともに~ |
第3回
令和7年3月16日(日)
講座内容 | 承久の乱と後鳥羽上皇の御製 |
日本人の源泉に触れる
私たちの国、日本は極めてユニークな国です。
およそ二千年にも及ぶ長い歴史を持つ国であり、その間、海外文明を取り入れつつも、独自の文化を守り育んできた国です。その歴史を貫いて今も生きているわが国の大きな特徴が二つあります。
一つは、常に国の中心に皇室のご存在があったことで、それは遠く神話に遡り、現在の百二十六代の天皇に至ります。
もう一つは、和歌を始めとする豊かな国語文化の存在です。萬葉集を読めば、千数百年も昔の祖先の心を懐かしく思い出しうる国なのです。
この講座では、歴代の天皇ご自身が作られた和歌(御製)を参加者の皆さんとともに鑑賞して、当時の天皇の御心を偲び、歴代の天皇の祈りや国民との交流を辿っていきたいと思っています。
また、ご事績を通して日本の通史を振り返り、天皇が「国家の象徴」であり、「国民統合の象徴」である国柄を学びたいと思います。
私たち日本人の自信と誇りの源泉に触れる機会に、どうぞご参加ください。
募集要項
日時 | 令和7年1月26日(日) 第2回 令和7年2月23日(日) 第3回 令和7年3月16日(日) 各日14時~16時半 | 第1回
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対象 | 社会人・学生 |
場所 | 国立オリンピック記念青少年総合センター (代々木)・センター棟 小田急線・参宮橋駅より徒歩7分 地下鉄千代田線・代々木公園駅より徒歩10分 京王バス・宿51 系統にて「代々木5丁目」下車、徒歩1分 *JR新宿駅・渋谷駅の各「西口バスターミナル」より両駅間を運行 |
住所 | 〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1 |
会費 | 500円(学生無料) ※会費は当日受付にてお支払い願います |
持参 | 基本テキスト 『歴代天皇の御製集―九十五方の御歌を読むー』 事前にお求めの上、ご参加ください。 書店、アマゾンなどで購入できます。 アマゾンで購入 ※本会宛てにお申込み頂ければ、2,430円(送料込)でお送りいたします。 申込みはこちら |
定員 | 40名(先着順) |
主催 | 公益社団法人 国民文化研究会 |
申込 | 下記フォームまたは東京事務所(03-5468-6230)までご連絡ください |
会場案内図
『歴代天皇の御製集』の書評・紹介記事より
『Hanada(令和六年七月号)』
「谷口智彦の今月この一冊」―『歴代天皇の御製集九十五方の御歌を読む』
元内閣官房参与 谷口智彦氏
神武天皇から上皇陛下まで、歴代天皇の御製を集め一書にした本だ。詠みやすさは特筆すべきで、予備知識なしでも通勤電車往復数回分で読み終えることができるからには、「家庭の常備本」として奨めたい。皇統の一貫性、つまりは日本における歴史の継続を知るにはこの上なくよい本だからという理由もある。
五七五七七の韻律を舌に転がし味わいつつ終えると、えもいわれぬ感懐がわく。ある綿々と続く魂の連なりを二千何百年分まとめて見たという、他で得られぬ類たぐいの感動だ。そんな鑑賞体験を可能にする治世と知性の連続があったことを、それ自体奇跡と思わずにいられない。―中略―
天皇の御歌を通じて、日本の歴史を一気通貫、文字通りの大河ドラマとして見た感じが読後に強くくる。
編者は「国民文化研究会」に集う人々。発足七十年が近い老舗の同会は、邦家の伝統とりわけ皇統の連続について学び伝える活動を続けてきた。会に集う学生たちに、往事は小林秀雄らが出向いて対話したのは有名。天皇が詠じられた和歌つまり御製の観賞と学習には⾧年の蓄積があり、それが本書を生んだという。―中略―
昭和天皇終戦時の御製として本書が収める三首(どれも初見なのが申し訳ない)をみると「爆撃にたふれゆく民の上をおもひいくさとめけり身はいかならむとも」のように、いずれにもいくさを「とめけり」、「とどめけり」の語がある。自分が止めたのだと、世をしろしめす人としての揺るぎない当事者意識がそこにはあり、言葉が強い。
本書が収めるのは、二千数百年もの⾧いあいだ邦家の盛衰をおのがこととし、その双肩に担い続けた治者ならでは詠じることのできなかった歌、歌、歌であって、それゆえにある一貫した印象を与えるのである。―中略―
歴代天皇にとって最も苦しかったのは、織豊時代に至る四百年。その途方もなく⾧い期間、諸天皇はいかに耐えられたのか。
歌を通じてだったかと、本書を読んで見当がつく。先代の方々が何に悩み喜び、いかに身を律したか、歌が教えた。治者たる者の持し方を、自ら歌にされた。読むことと詠むことは歴史を内在化し、今を内省する求道行為だった。作歌を「しきしまの道」と呼んだのも、それゆえか。
(引用者注・改行を一部省略)
『湊合』(小川榮太郎氏責任編集、一般社団法人平和学研究所刊)
創刊号(令和六年三月一日・書評欄)
全国民必携・必読の書と言いたい。
神武天皇から上皇陛下までの歴代天皇の内、和歌を残された九十五方の詠まれた御製約二百七十首が精選して収録されている。
収録和歌を絞った分、時代と歴代天皇のお人柄や御事績に説き及び、それがとても適切なので見事な日本通史ともなっている。
もし日本の歴史に一貫した軸を与え得る何かがあるとすればそれは歴代天皇の御製なのだが、この文芸観=史観はまだ遥かに公認のものとは程遠い。
本書はその例証となる見事な編集と言える。
ゆっくり読み進めれば、歴代天皇の歴史との密接な関りを改めて知る事ともなり、和歌の様式変化を壮大に辿る文芸史の旅ともなり、小堀桂一郎氏が至尊調と名付けた御製の大らかな品格に天皇の本質を直観する事にもなるだろう。
これだけ充実し、しかも高貴な文芸の経験などそうそうあるものではない。
文芸と歴史とが天皇の御一身に統合されている世界に類のない国柄の不思議がこの一冊に詰まっている、天皇を理屈や形式の上で尊く思って読む必要は全くない。
素直に読み進めるたけでいい。
どのような皇室論以上に天皇の尊さを体で知る事となる一冊である。
「本書は歷代天皇の御製集といふ所謂詞華集の性格を超えて、國史の要諦を略述した立派な通史の一例となってゐると筆者は評價するものであります。
小堀桂一郎・東京大学名誉教授「薦める詞」(本書巻頭)より
「(本書を)約一ヶ月かけて精読し、あらためて学びえたことが多い。日本文化への理解を深めるには、本書を『百人一首』のように繰り返し味読することが望まれる。」
京都産業大学名誉教授 所 功氏『歴史研究』第七一七号〈巻頭随想〉より
その他、
- 『神社新報』(國學院大學名誉教授・茂木貞純氏、令和六年一月一日号)
- 『産経新聞』(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員・打越孝明氏、令和五年十一月五日)
- チャンネル桜『今週の御皇室』(高清水有子氏、令和五年九月二十八日・同十月四日)
- 致知出版社『月刊・致知』(令和五年十月号)
- 日本政策研究センター『明日への選択』(令和五年十二月号)
- 日本会議『日本の息吹』(令和六年二月号)
- 新しい歴史教科書をつくる会『史』(令和六年一月号)
など多くの媒体で取り上げられました。
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