国際交流の時代、沢山の外国人が日本を訪れ、仕事をするようになっています。若い皆さんは否応なく、その中で生活をしてゆかれることでしょう。日本人とは何か、どう生きてきたのか、という問いも生まれ、それを歴史に辿りたい欲求もお持ちになることでしょう。
その点、テレビドラマや小説など歴史ものを目にすることがありますが、多くは現代劇に仕立て直されているようです。私たちの先人の声に、そこにこもる日本の心にじかに触れる機会は、普段なかなかもてません。
この講座では、日本の先人達が何を大切にして生きてきたかを知る上で、一緒に先人の文章を声に出して読み合い、疑問や感想を出し合いながら、作者である先人の心にせまってみようとする、参加型の輪読講座です。
本講座は、日本の歴史に興味のある方、日本人であることに今一つ自信を持てない方、国際的に活躍するために日本のことをしっかり知りたい方などにお奨めです。
対象 | 学生と若い社会人の方々 |
参加費 | 各回500円 |
基本テキスト |
『語り継ごう 日本の思想』 当会編・明成社刊、定価2,000円 本講座特別頒価 1,000円 学生には無料で配布 |
定員 |
20名(先着順) |
第2期 第3回 募集締切 | 令和2年1月27日 |
申込方法 |
下記お申し込みフォームよりお願いします |
お問い合わせ |
「連続講座の件」と明記の上、下記お問い合わせフォームよりお願いします |
「十二月二日晴れ。議会紛々擾々。私行のあばき合ひ、隠事の摘発、さも大人げなきことよ。半夜眼をとぢて静かに当世の有さまをおもへば、あはれいかさまに成りて、いかさまに成らんとすらん。」
日清戦争前夜、「眠れる獅子」清国やロシアの南下脅威もよそに政局に紛々とする政治に、市井の一女性たる小説家樋口一葉が、痛切な国民的憂慮を達意の文に表白した『塵中日記』の一節です。自立意志なき朝鮮の独立と安定を願っての日清宣戦。戦勝後、ロシア、フランス、ドイツ三国による遼東半島還付の強請の中講話と還付をまとめ上げた外相陸奥宗光の回想『蹇蹇録』。いまだ国力で劣り、泣き寝入りせざるを得なかった我が国苦衷の『遼東還付の詔』と『宣戦布告の詔』に見る明治天皇の御心。
当時と類似する極東情勢の現在、明治の父祖達が如何に処したかを心情を辿りつつ掘り下げて学んでゆくことは、私達が今如何に生きるべきかを考える上で大きな意味があると思います。上記テーマにて三回にわたり学んでゆきます。
樋口一葉
(12月7日終了)
陸奥宗光『蹇蹇録』
(1月11日終了)
日清戦争と明治天皇
2月1日(土)14時~16時30分
場所:港区立青山いきいきプラザ集会室B
東京都港区南青山2-16-5
https://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/fukushi/ikiki/11.html
銀座線・半蔵門線・大江戸線青山一丁目駅 5番出口 徒歩15分
銀座線外苑前駅 4番出口 徒歩10分
千代田線乃木坂駅 5番出口 徒歩15分